放射線科

放射線科概要

放射線診断を安心・安全に提供します。

放射線科では骨撮影系に用いる単純撮影装置や、胃・腸検査用の透視装置をはじめ、人体の断層画像を得るCTやMRI、そして放射性同位元素を用いるRI検査の機器を一括して管理、運営しています。これらの機器は放射線科医を中心として多数の診療科の医師が、診療放射線技師とともに使用し、 画像検査を通じて病期の診断や治療効果の判定を行っています。これらの種々の画像技術を駆使することにより、直接血管や病変に針を刺して診断や治療を行っています。また、外から放射線を照射することによる癌治療や放射性の治療薬を体内に投与するRI内用療法も行っています。その他に、放射線科の重要な機能には、病院内の放射線管理があります。医療における放射線は当然ながら健康維持や治療に活用されるわけですが、使い方を誤れば人体に有害な因子のみが全面的に出てしまいます。これを避けるためには、適正な放射線管理がなされる必要があります。放射線科では、当院における放射線管理を 一括して行い、患者さんに安全で適正な検査が施行されるように調整を行っています。

一般撮影

一般撮影とは、胸部や腹部、骨、乳房などをX線で撮影することをいい、単純撮影とも呼ばれます。当院では2017年2月より富士メディカルシステムズ社製のFPD(Flat Panel Detector)を使用した最新のX線撮影システムを導入し、質の高いX線画像を提供しています。FPDは従来システムに比べ被ばく線量が少ないことが大きな特徴で、最大で約50%の被ばく線量の低減が可能となりました。また、処理速度が速くなり画像確認時間が短縮したこと、骨折などの撮影時フィルムの入れ替えがなくなり、苦痛が少なくなるなど、より患者さんにやさしい検査を行うことができるようになりました。

マンモグラフィーとは、乳房を圧迫板ではさみながら薄く伸ばして撮影します。乳房を薄く伸ばすことによって、小さな病変を発見することができます。
また、当院では小さな病変の一部である石灰化を採取して組織検査するマンモトームも行っています。

  • シーメンス(独)製乳房撮影装置

骨密度

骨粗しょう症の診断に用いる装置です。骨粗しょう症とは骨が弱くなって、骨折しやすくなる病気です。骨の強さは、骨の量(骨密度)と骨の質(骨質)で決まります。
当院の骨密度の測定は、Hologic社製の装置を使用し、DEXA(デキサ)法とよばれる測定法で行っています。エネルギーの低い2種類のX線を使って、骨と他の組織におけるX線の吸収率の差から骨密度を測定する方法で、信頼度が高いといわれています。
主に腰の骨(腰椎)や股関節(大腿骨近位部)、手関節(前腕骨遠位部)の骨密度を計測します。検査開始から終了までの所要時間は、着替えなどの時間を除けば数分程度で終了します。
症状が無くても、女性は40歳を過ぎたら定期的な骨密度検診の受診が勧められていて、5年刻みに骨密度の節目検診を行う自治体も多くなっています。
検診で骨密度が減っていると判定された人は、指示された時期に医療機関で検査・診断を受け、治療の時期を逃さないようにしましょう。

X線TV室

当院ではX線TV装置を健診棟の2台を含め5台保有しています。X線TV装置は連続的にX線を出すことで、普通のテレビのように身体の動きや状態を動画として確認しながら、最適なタイミングの画像を撮影する装置です。整形外科、外科、消化器内科の検査を始め、さまざまな検査、治療を行っております。

CT

CT検査とは
Computed Tomographyの略です。X線で身体を撮影し、コンピュータ処理をすることによって断面像をつくり、身体の内部を詳細に画像化する検査です。検査時間は目的、部位によっても異なりますが、短いもので約5分、長いもので15分程度です。
当院のCTは治療計画用を含め4台稼働しており検査の目的や部位に応じて使い分けられます。その中の1台は16㎝という広い範囲、例えば成人の心臓全体や頭部を0.35秒で撮影することが可能です。この機能を用いて、心臓疾患、脳疾患等の検査を行っています。その他、胸部・腹部・四肢など、全身を撮影しています。検査目的によって造影剤を使用することがあります。造影剤を使用すると、副作用がでることがありますがすぐに適切な処置がとれるような体制になっております。
皆様に安心して検査を受けて頂くために適切な造影剤量、X線被ばく量を考慮しより安全な検査が行えるように努力しています。

検査のお願い

検査部位に応じて、アクセサリーや貴金属類、使い捨てカイロやエレキバン等を外していただきます。
息止めが重要な検査です。合図に合わせてしっかり息を止めるようにお願いします。
検査中は撮影スタッフとマイクを通して会話ができます。検査中に異常を感じた場合には、そのまま話しかけてください。

  • 冠動脈(心臓)CTA画像

  • 脳血管CTA画像

  • 脳血管CTA画像

MRI

MRI検査とは
Magnetic Resonance Imagingの略称で、X線を使わず強力な磁力と電波により体の断面を撮像する検査です。また、造影剤を使わずに血管を描出することが可能です。 当院のMRI室は1.5T(テスラ)と3.0T(テスラ)の2台で運用しています。
3.0T MRI装置は1.5T装置に比べ約2倍の信号が得られ、画像の画質が向上し、 撮像時間の短縮が可能となりました。特に頭部では高分解能画像が得られ、 従来では見えなかった非常に微小な動脈瘤も描出できるようになり、脳血管の3D画像も 非常に細かい部分まで見えるようになりました。現在、検査の予約待ち日数は、大幅に短縮できました。
私たちは、3.0Tと1.5T MRI装置のそれぞれの特性を活かし、役割分担をして最良の検査を心がけています。 また、安全に検査を受けていただくために、問診をさせていただいています。ご協力お願いいたします。

検査の注意点

検査予約時の医師、看護師の問診にお答えください。
検査時は検査着に着替えていただきます。
※車いす、ストレッチャーの方はMRI対応のものに乗り換えます。
検査時間は通常15~30分で、長いもので1時間程度です。 検査中は仰向けで静止したままになります。
※検査内容により体の向きが異なる場合があります

  • 婦人科領域MRI(矢状断)T2強調画像

  • 造影剤を用いた乳腺MRI(MIP)画像

  • 脳血管MRA画像

多目的血管撮影装置・DSA装置

血管造影検査は、カテーテルと呼ばれる細い管を目的の血管まで到達させ、造影剤を注入して血管の形態や血流を観察します。画像処理によって、目的の血管だけを描出することで、病気の診断、評価にとても役立ちます。
当院では脳外科、消化器内科、血管外科、透析の患者様に対して造影検査、IVRを行っています。
IVR(Interventional Radiology )とは、画像診断(X線透視装置、超音波、CT、MRIなど)を施行しながら、主にカテーテルテクニック、または穿刺術を利用した治療のことです。「カテーテル治療」や「血管内治療」とも呼ばれています。
血管系IVRでは、カテーテルを目的の場所まで進め、狭窄した血管を広げる拡張術、出血した血管をふさいだり、動脈瘤をつめたりする塞栓術、がんを栄養する血管に薬を注入する動注化学療法などの治療が行われています。
血管系IVRは、外科手術にくらべて低侵襲で治療を行う事ができるため、体への負担が少なく、入院期間も短くできます。

心臓カテーテル撮影装置

心臓カテ-テル検査には、造影剤を用い心臓の壁運動および血管の形態を知る造影検査や右室・左室などの心腔や大動脈などの大血管内の血圧や採取した血液中の酸素濃度の測定、心臓が送り出す循環血液量の測定、心臓内での電気の伝わる速さを調べる電気生理学的検査があります。
当院では心臓カテーテル検査は主に循環器内科の患者様に対して造影検査、IVR(血管内療法)を行っています。
心臓カテ-テル検査室で行なわれるIVRには冠動脈拡張術PCI、血管拡張術(冠動脈以外)PTA、血管塞栓術TAE、アブレーション、ペースメーカ・ICD植込み術などがあります。
平成30年より導入された最新装置では、同時に2方向からの透視撮影を行うことが可能でありより検査時間の短縮化、造影剤の低減が図れます。

核医学検査

核医学検査は、ごく微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ)を含む放射性医薬品を用いて診断する検査です。放射性同位元素からは微量のガンマ線が放出されます。放射性医薬品を投与すると、特定の臓器に集まりガンマ線を放出します。このガンマ線をガンマカメラで体外から測定し、分布を画像にします。検査目的に合わせた放射性医薬品を選択することで、臓器の血流、代謝などを知ることができます。当院では2台のガンマカメラを使用し検査を行なっています。

放射線治療

放射線治療は外科療法・薬物療法と並び、がん治療を支える3本柱の一つです。比較的病巣が小さい場合、放射線治療単独でも高率にがんを治癒することができます。放射線は、照射する範囲において正常臓器にも影響を与えますが、1日あたりの照射線量やスケジュール、照射範囲を絞るなどの工夫を行うことにより、正常臓器に大きな影響を与えず、がん病巣に対してダメージを集中させることが可能です。
がんの種類や進行状況と患者さんの体の状態、治療に関する希望に応じ、治癒を目指す治療より症状緩和を目的とした治療まで、幅広く応用されています。
放射線治療室では、すべての診療科と連携し、また新潟大学や他院とも協力して、よりよい放射線治療を提供するための努力をしています。

  • 放射線治療操作室

  • Varian製放射線治療装置clinac2100CD

人間ドック・検診

胃部・胸部検診車4台とマンモグラフィー検診車を保有しており、住民検診や事業所検診をおこなっています。
また、人間ドックでは胸部X線撮影や胃部バリウム検査、マンモグラフィー、骨密度測定、胸部CT検査を行っております。
胃部バリウム検査では日本消化器がん検診学会およびNPO法人日本消化器がん精度管理機構推奨の基準撮影法で撮影を行っております。
マンモグラフィーにおいてはデジタルマンモグラフィシステムが導入され、低被曝・高画質な画像を提供しております。また、女性技師が担当しますので安心して検査を受けていただけます。

  • 車庫に並ぶ検診車

放射線科検査種別業務実績

検査種別 一般撮影系 造影透視 CT MRI 血管造影 RI 骨塩 放射線治療 合計
年度
2015 4月 4,273 147 2,258 574 58 111 67 590 8,078
5月 4,125 114 2,225 481 59 91 88 430 7,613
6月 4,437 138 2,472 573 62 116 101 585 8,484
7月 4,584 167 2,536 570 68 121 114 646 8,806
8月 4,127 143 2,135 525 41 107 135 458 7,671
9月 4,314 143 2,183 512 55 111 106 372 7,796
10月 4,763 122 2,355 563 57 107 102 390 8,459
11月 4,451 136 2,289 504 73 112 94 545 8,204
12月 4,800 168 2,460 553 61 84 97 584 8,807
1月 4,144 133 2,072 495 70 75 61 475 7,525
2月 4,256 139 2,046 513 53 122 63 642 7,834
3月 4,577 143 2,474 606 54 110 62 511 8,537
合計 52,851 1,693 27,505 6,469 711 1,267 1,090 6,228 97,814
平均 4,404 141 2,292 539 59 106 91 519 8,151
2016 一般撮影系 造影透視 CT MRI 血管造影 RI 骨塩 放射線治療 合計
4月 4,109 138 2,308 558 62 118 62 371 7,726
5月 4,239 100 2,202 505 63 84 70 308 7,571
6月 4,418 139 2,329 614 67 121 78 421 8,187
7月 4,130 129 2,305 535 62 118 73 338 7,690
8月 4,186 117 2,227 573 56 118 101 475 7,853
9月 4,150 113 2,222 533 56 100 88 482 7,744
10月 4,524 111 2,478 589 58 128 93 532 8,513
11月 4,583 153 2,373 576 74 137 81 572 8,549
12月 4,293 140 2,360 549 61 153 85 624 8,265
1月 4,162 118 2,151 471 56 110 55 395 7,518
2月 4,115 112 2,117 545 64 125 67 504 7,649
3月 4,475 132 2,431 611 72 116 82 561 8,480
合計 51,384 1,502 27,503 6,659 751 1,428 935 5,583 95,745
平均 4,282 125 2,292 555 63 119 78 465 7,979
2017 一般撮影系 造影透視 CT MRI 血管造影 RI 骨塩 放射線治療 合計
4月 3,956 88 2,053 480 55 106 67 431 7,236
5月 4,368 105 2,172 499 72 103 82 371 7,772
6月 4,228 101 2,327 585 71 121 80 371 7,884
7月 4,149 115 2,221 559 54 90 74 350 7,612
8月 4,445 118 2,330 564 64 108 87 534 8,250
9月 4,450 92 2,310 481 78 104 97 468 8,080
10月 4,715 114 2,448 574 70 111 92 649 8,773
11月 4,427 107 2,227 566 68 107 97 543 8,142
12月                 0
1月                 0
2月                 0
3月                 0
合計 34,738 840 18,088 4,308 532 850 676 3,717 63,749
平均 2,895 70 1,507 359 44 71 56 310 5,312

診療放射線技師 30名
看護師 6名
事務員 5名

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